登場人物紹介 ウィンクルム上層区編 キャスリン
2015/06/13
ウィンクルム上層区の2階に停泊しているネカルの前にたたずむ憂いを含んだ蒼い美女。
それがキャスリンさんです。
彼女の業務はネカルへ乗船する乗客の受付です。
ネカルは元々は人類がこの惑星サダルスウドに避難してきた際に乗っていた宇宙船アークトゥルスに積んでいた惑星調査船用の小型船だったそうで、それを移動用に活用しはじめたとの事です。
聞いてもないのに説明してくれます。
最初の頃は許可が取れていないためどこにも行けなかったネカル。
そんな状態でなんで停泊させたんでしょう。
出してから許可とるつもりだったのでしょうか、泥縄にも程がありますね。
しかもそんな有り様なのに彼女はどこか他人事。
シブガキ隊ばりに「かもねー」なんて言っちゃってます。
しかもちょっと寝かかってますこの人。
彼女がこんな上層区の2階で受け付け業務ともいえる仕事に追いやられているのも、こういった自分の業務に対する積極性の無さが原因のような気がします。
言っちゃ悪いですが閉職ですよ、こんな仕事。
武器も防具も要らないじゃないですか、ただの受付なんだから。
ネカルが飛ばない間、彼女は居眠り以外に何して一日過ごしていたんでしょうね。
夜なんか酔っぱらいに「ねーちゃんなんぼや?」とか絡まれたりもしたんじゃないでしょうか。
しかしその後「かもね~」なんて話を振られた人が貧乏くじを引いて許可取って回ったお陰でネカルが無事飛べるようになり、彼女の業務は一変します。
「どこへ行きたい?」などと、受付嬢ごときがさも自分が船を操縦するかのような発言をしていますが、嬉しくて浮かれているんだと思います。
大目に見てあげてください。
どへに行きたい?って、今のところノードゥスのウサギ村しかいくところありませんけどね。
ビーフorチキン?
ビーフ
ノー、ユーアーチキン
みたいな会話ですよこれ。
しかもお金とるんですよ。
私が許可取って回って飛べるようにしてやったのに。
お金払うのが嫌なら歩けってか、アルキバだけに。
いずれにせよ、キャスリンさんは飛ばない飛行機の前の立ちんぼから飛行機の受付嬢に立派に出世を果たし、気でも触れたかのように一日中「どこへいきたい?」と乗客にタメグチでフレンドリーに接し、小金を巻き上げる業務にいそしんでいます。
どうせ行き先増えてもまたこっちに許可取ってこいって言ってくるんでしょうね。